昨年東出昌大くんの舞台を見に行かれた方、多いと思います。
私は見ていないのですが、舞台が大好評だったみたいです。



東出昌大が主演を果たした舞台『豊饒の海』
出展:https://realsound.jp/movie/2018/11/post-276773_2.html

2018.11.13
東出が主演を果たした舞台『豊饒の海』は、彼にこそ相応しい作品だ。本作の原作は、『春の雪』『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』の4巻から成る、三島由紀夫が遺した最後の長編小説。東出が演じる松枝清顕の人物像については割愛するが、彼は本作において「美」の象徴である。それをめぐる物語なのだから、この「美」に説得力がなければ成立しない。そして彼もまた、自身のうちに苦悩を抱える若者なのだ。若者の苦悩は三島作品における主題の一つでもあるし、東出の起用には必然性さえ感じられる。

素舞台に近いつくりのステージで、彼らは身体と言葉だけで観客に立ち向かう。宮沢氷魚、上杉柊平といった高身長の俳優が並ぶ中、190センチ近い長身の東出は彼らよりもさらに大きく、少し鼻にかかったような特徴的な声は舞台でもより強みとなった。彼しか持ちえないこの特徴は、松枝清顕という人物がただならぬ存在であることをより印象づけることをも可能にしたのだ。三島作品特有の美しい言葉の一つひとつは、彼のしなやかな身体の動きと伸びやかな声によって、私たちの元へと届くのである。

映像作品とは違い、舞台には逃げ場がない。息を呑んで見つめる観客の瞳を、彼らは生身で受け止めなければならないのだ。観客の態度や反応は如実に彼らに伝わり、それは演技にも反映される。演じ手と観客の間に生じるコミュニケーションである。三島ファンであることを公言する東出だからこそ、並々ならぬプレッシャーを受けていたのではないだろうか。だがカーテンコール(筆者はプレビュー公演初日を観劇した)では、笑顔を見せ、劇中での彼とはまるで違う清々しさで、「ありがとうございました」と言い放つ姿が印象的であった。たしかな手応えを感じた証だろう。いち俳優として、いち男性として脂の乗りはじめた30歳の東出昌大。身体と声を通して言葉を扱う、そんな俳優の道を選んだ彼のターニングポイントとして申し分のない作品となった。
『豊饒の海』舞台写真クレジット:撮影=阿部章仁


東出昌大さんはこの仕事に就けて良かったと思います。天職かもと思います。僕は棒読み役者だと、自虐的に言ってみたりするけど、本が好きで、教養があって、三島由紀夫の舞台をつとめられるほどの力はあるのは、すごいことだと思うのです。杏ちゃんも本が好きで歴史が好きで、お互いに似た者同士で、ふたりが出会えてよかったと思います。
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春の雪改版 豊饒の海第1巻 (新潮文庫) [ 三島由紀夫 ]